天は自ら助くる者を助く
「天は自ら助くる者を助く」という言葉は、古くからある言葉だぜ。
それを、自らを助けないで、自分というものをつくればつくれるのに、少しもつくらずにいて、そして、やれ病がどうの、やれ運命がどうのっていってる人間は、早い話が物好きにそういうことをやってるとしか考えられないじゃないか。
たとえば、右見れば繚乱たる花園があり、左見ればゴミや糞がごろごろと転がっている。
転がっている方面ばかりが見えるというときに、右見てればいいじゃないか。
右見てれば、目にうるわしい花が己をたのしませてくれるのに、左ばかり向いていて、なんてこの世は醜いもんだと考えてる奴があったら、その人間をほめるかい?
自分がいやな運命の中に生きている場合でも、注意がもっと良い運命の方に振り向けられていれば、たとえどんな運命のなかにいたってそれを気にしなくなる。
幸福を本当に味わおうと思う秘訣はここにあることを考えなければだめだぜ。
本当の幸福が味わいたいんだろ?
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天は自ら助くる者を助く=God [Heaven] helps those who help themselves.
天は、他人に頼らずに自力で努力し、道を切り開こうとする者を助けてくれるという事。
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どんなにつらくいやなことがあっても、他の美しい、楽しいことに心をもっていくようになれれば、つらいことも気にしなくなる。
幸福を味わう秘訣はここにある。
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